心理支援は どのような状況に置かれている どのような方が利用されるのだろうか?
私は 大きくわけて「より生活の向上を目指される場面」と「精神疾患など含め困難な状況にある場面」を想像しました。
そしてこの度 自身で私設カウンセリングを運営するにあたり 心理支援に対する自分の考えを 改めて振り返る機会に恵まれました。

心理支援において私が重視することは次の3つです。

    

 

身近であること : accessible

私は 身近という言葉に「アクセスのしやすさ」をあてはめています。
カウンセリングを利用してみたいけれど アクセスがしにくいために 利用をためらわれる方もいらっしゃるかもしれません。
・忙しくて来談する時間がない
・自宅あるいは部屋からも出ることが難しい
・公共機関の利用が苦手あるいは怖い
など 
実際は他にも事情があって 来談や通院が難しいという方もいらっしゃるかもしれません。
電話カウンセリングは場所を選びません。
相談者様にとって 身近な存在であることを願っています。

  

 

気軽であること : reasonable

私は 気軽という言葉に「価格のリーズナブル」をあてはめています。
身近であっても 1回の利用料金が高ければ 利用を諦めてしまったり 頻度を減らすことになるなど 適切なサポートが受けられないのではないか?と考えました。
公認心理師・臨床心理士によるカウンセリングは 「受験資格の為に大学院まで進学」「学会員になる必要がある」「研修のために遠方まで行く」といったことが カウンセリング料金に反映されています。
その通りだと思います。
しかし一方で カウンセリングを継続して利用していくことが 金銭的な負担になってしまう可能性もあるのではないかと考えます。

心サポートさくら木は 専門性を維持しながら 相談者様も気軽に利用できるカウンセリングを目指しています。
・1回30分 ¥2,700
・消費税込み
・連携する際の文書料不要 (通常¥3,000程度)

 

 

専門的であること : professional

倫理ガイドライン第5条「職能的資質の向上と自覚」には 以下の2点が記されています。


1)自分自身の専門家としての知識・技術の範囲と限界について深い理解と自覚を持ち その範囲内のみにおいて専門的活動を行う

2)臨床心理業務にかかわる臨床心理援助技法等を業務において使用および標榜する場合には その実施に足るだけの研修を既に受けていること

相談者様がカウンセラーに期待することは 必ずしも達成可能とは限りません。カウンセラーは自分の能力や受容範囲を自覚し 状況によってはその事実を相談者様に告げる必要があります。

例えば 医師による投薬や入院が必要な方へ「電話カウンセリングで対応可能です」とは言えないのです。
この例では 電話カウンセリングで完結を試みる限界やリスクを告げ 私一人では対応が難しいことをきちんとお伝えする必要があります。

現実的な対応としては 相談者様が病院へ通うまでのサポートをカウンセラーが担うことになると思います。
・お住いの地域にある専門機関を一緒に探す
・予約までの作業を共に行う
・通院や来談への不安を解消する
・主治医が付いた際 カウンセラーは主治医と連携する
など

そしてガイドライン(2)に示される「研修」については 前述した能力や受容範囲に対する自覚に加え 自身の能力を広げていく・高めていくことだと解釈しています。

「専門的であること」の一側面としては
自身の役割を自覚し 他の専門職と連携していく。
他の専門職とスムーズに連携するためにも 公認心理師・臨床心理士に求められる専門性を維持 向上させる努力を惜しまないことだと感じます。
それが 目の前の相談者様の心の安定につながるように思います。